ジョセフ・マーフィー(潜在意識の力と、その活用について).
潜在意識の力を活用する、というテーマは、中学生の頃から、知っていた。橋本健という人の本を通して、潜在意識について知って、大変に、興味を持ったのが、最初だった。それから、年月が経って、20歳だか、21歳だかの時に、当時、アメリカに留学していた友人が、ジョセフ・マーフィーという人の、やはり、「潜在意識の力を知って、活用する」というテーマの本を、紹介してくれたので、それを読んだ。そして、忘れていた、潜在意識の力への興味が、再び、よみがえった。
人間というのは、ひとりひとり、別々の、個人個人の心を持っているが、それだけではなくて、個人の心の、もっと深くには、他のすべての人々の心とひとつである、潜在意識、という心がある…..という事。そして、潜在意識は、個人個人の心にあるものを、そのまま、その人その人の生という形で、現実にしているのだという事。だから、心が、本当に変われば、現実が変わるのだという事。
潜在意識の活用、というテーマについて、本を書いている著者は、同じテーマでしゃべる講演者と並んで、星の数ほどに、多くいる。だが、その中でも、この、ジョセフ・マーフィーという人は、潜在意識について、他の追随を許さない、独自・独特にして、完成された理論体系を、つくり上げた人だ。潜在意識についての、専門的な知識と体験をベースにして、豊富な実例を紹介しながら書く、その著作のスタイルは、誰にも真似の出来ない、彼ならではのものだった。彼の、多くある著作は、どれも、彼の、唯一無二の、個人的な世界観で、描かれていた。
ジョセフ・マーフィーは、アイルランド出身で、父親は、カトリック系の学校の教師だったと思う。マーフィー自身も、広い意味で、キリスト教の流れを引く、アメリカの、ディヴァイン・サイエンスという一派の教職者であったが、彼が、バイブルから引用して語る、その内容は、一般的なキリスト教の教えるところとは、完全に、一線を画していた。それも、この著者の、大きな魅力だった。
個人的に、宗教心なり、信仰心なりがあって、神を信じる心も、祈り心もあるのだが、教会という組織に収まる事には、抵抗がある、教義を押しつけられるのも、信者として群れるのもイヤだし、ああしろ、こうするなと、指図されるのもイヤだ….そういう向きの人には、この、ジョセフ・マーフィーは、読んで見る価値がある。彼の本を読んで、自分なりに理解して実践すれば、キリスト教的なものの本質部分、心を持っている誰もに通じる、普遍的なエッセンスだけを、個人の心で、個人生活の中で、精神的に生きる事が出来る。
神を信じ、精神的/宗教的な書を読み、祈る。個人の心の中で、生活の中で、ごく、自然に、それらが行われている人は、いくらでもいる。その人が、教会に行くかどうかは、二次的な事でしかない。教会に行かないからと言って、神を信じていないという事にはならない。「教会の会員であって、信者がする様な事をすべて、熱心にしていて、それでも、神を信じない、信じていない事などは、いくらでも可能なのだ」と、ジョセフ・マーフィーは、単に信者として生活する事と、個人の心で神を信じる事の違いを教える。思えば、この著者に学んだ事は多い。
僕は、ここ16年ほど、サンディエゴに住んでいるが、ジョセフ・マーフィーは、サンディエゴから車で数時間の、ロスアンジェルスで、主に活動していたという。その事実を思うと、何だか、彼という存在が、グッと、身近になる。
彼のオーディオが、Youtubeにあるから、リンクを紹介する。
https://m.youtube.com/watch?v=pLrfqN5HgRo&pp=ygUaTWFzdGVya2V5IHRvIHdlYWx0aCBtdXJwaHk%3D
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