幼い頃から、ずっと、慣れ親しんで、住んで来た、その、建物。自分が、知らない事など、何ひとつないと、ずっと、思い込んで来ている、その、長年、慣れ親しんで来た建物の、ある部分に、ドアがある事に、ある日、気がついた。
ノブに、手をかけて、回して見ると、鍵は、かかっていない様だ。それで、ドアを、そっと、開けて見ると、何と、驚く事に、中は、大きな、大きな部屋で、その、大きな部屋には、あらゆる種類の、財宝が、所狭しと、ギッシリ、詰まっている。それまでの、長い、長い、年月の間、ずっと、自分になどは、何の財産もないと、信じ込んで、何とか、やっと、そこそこの暮らしをして来た、時には、どうしても、必要なお金にさえ、困って、一体、どうやって、お金の都合を、つけようか、収支を合わせようか、支払いをしようか….と、苦悩し、苦労して、生きて来た、自分にとって、まるで、ウソの様な、幻を見せられているかの様な、それまで、想像さえも、出来なかった、夢にも、思っていなかった、考えられない、思いがけない、生のすべてが、変わってしまう、大発見だった。けれども、例え、それが、余りにも、素晴らし過ぎて、思わず、目を疑ってしまう様なものでは、あったとしても、それは、れっきとした、現実であり、今や、自分の目の前にあり、自分の、正当な所有である、その、財宝は、紛れもなく、現実に、存在するもので、現実の世界で通用する価値を、持っていた。
これが、今、自分に、起こっている、その事を、シンボリックに、ヴィジュアルに、説明したもの。
その、意味しているところは、今年の、終わりには、誰の目にも、明らかになっている事だろう…..。
コメントを残す